2024.02.14
失敗しないインプラント治療のポイントと実際のトラブル事例を歯科医師が紹介
こんにちは
蔵元歯科医院の蔵元です。
これからインプラント治療をやろうと思っている方ややるかやらないか迷っている方が、安心してインプラント治療を受けることができ快適にお食事ができるように失敗しないインプラント治療のポイントについて説明させて頂きます。
また失敗事例とその解決法につても説明させて頂きます。
インプラント治療を失敗から守るポイント
インプラント治療を成功させるために必要なことをお話しします。
正確な診断と計画が不可欠
治療うに入る前にしっかりとした診断をすることが大切です。
インプラントをする部位だけでなくお口全体の状態も診断し、なぜ歯を失ってしまったかを明らかにして、今後はもインプラントも失わないためのお口全体の計画を立てていかなくてはいけません。
適切なインプラント選定、材料や形状の重要性
インプラントにもさまざまな材料、形状がります。
骨の状態、噛み合わせの状態などに合わせたインプラントを選択していきます。
当院では患者様の状態に合わせたインプラント体、インプラント上部構造を選ぶために数種類のインプラントシステムを使用しています。
経験豊富な歯科医師の選択
インプラント治療は外科処置でなく、噛み合わせ、歯周病、矯正などさまざまな知識や技術が必要となります。
当院ではそれぞれの分野に精通した経験豊富な歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手が連携してインプラント治療を行っています。
トラブル回避のための予防策
インプラント治療が失敗しないために必要なことを説明します、
患者様の歯周状態の徹底的な評価
インラントは虫歯になることはないのですが、しっかり磨けないとインプラント体を支えている骨が吸収してしまう、歯周病に似たインプラント周囲炎という状態になってしまいます。
歯周病になりやすい方はインプラント周囲炎にもなりやすいのでしっかり歯周病治療をしてからインプラント治療をしましょう。
インプラント手術前の患者様への適切なインプラント理解、説明
インプラント治療は入れ歯に比べて、異物感がなく快適に食事ができます。
しかし失った歯・骨・歯肉の状態によっては、歯があった状態と同じように戻すには再生治療が必要とり、噛めるようになるまでの治療期間が長くなってしまう場合もあります。
よって治療期間や治療の侵襲も考え、お口の状態を患者様が把握した上で、治療の目標を歯科医師と決めていくのがいいと思います。
カウンセリングの重要性
患者様がお口の状態を理解しどのような治療を望まれるかによって、治療の方法・期間も変わってきます。
例えば奥歯の場合で治療期間がかかっても審美的にも機能的にも優れたインプラント治療を行いたいか、審美性が少し悪い(他人が見てもほとんど気付かれない範囲)ができるだけ早期に機能の回復を目指すインプラント治療を行いたいかなど相談しながら決めていくことが大事になります。
それぞれの治療によって起こる利点欠点を理解し、じっくりと納得がいくまで歯科医院で相談して治療の方針を決めて頂きたいと思います。
実際のトラブル事例から学ぶ、ケーススタディ
当院で起こったインプラント治療のトラブルを紹介します。
事例1:インプラント周囲炎
インプラントの歯がぐらぐらするとのことで来院された患者さんです。
10年以上前にインプラント治療をして治療後しばらくは検診に通っていたが、ここ7、8年は歯科医院に通っていなかったということです。
インプラントの周囲の骨は吸収してインプラントを抜かなくてはいけない状態でした。
なのでインプラントを抜いて、抜いた部分の傷が治るのを待ってから全体の歯周治療を行い、再びインプラント治療を行い定期検診に通って頂き、現在は問題なくお食事ができています。
事例2:インプラント体の破折
7年前ぐらいにインプラント治療をしたが歯茎が腫れてきたとのことで来院された患者さんです。
レントゲンを撮ってみるとインプラントが破折していました。
噛み合わせが強い患者様で以前は寝る時にマウスピースをしていたそうなのですが現在は使用していないとのことでした。
消炎後、破折しているインプラントを抜いて当日にひと回り大きいインプラント体を埋めて再治療しました。
材料選定の重要性やリスクの低減
患者様のお口の状態に合ったインプラント体・上部構造を選ぶために、当院ではさまざまなインプラントシステムを熟知し、患者様に提供できるようにすることによってできるだけ長くお口の中でインプラントが機能できるようにします。
アレルギー反応のリスクとその予防
金属アレルギーがある方などアレルギーが心配される方は皮膚科にてインプラント治療で使用する金属のパッチテストをしていただく場合があります。
インプラント治療ではチタン、セラっミクなどアレルギー反応リスクが低く生体に優しい材料が使用されているので、当院ではインプラント治療で今までアレルギー反応が出た患者様はいません。
手術後の注意とメンテナンス
手術に気をつけなければならないこと、インプラント治療してしっかり噛めるようになってからの注意事項について記載します。
インプラント手術後の適切なケアと経過観察
手術後抜糸までは糸がほつれたり切れないように患部は歯磨きをせず、うがい薬で消毒する程度にしましょう。
1~2週間で抜糸し傷の治りをみて歯磨きを開始します。
定期検診の重要性
治療終了後は定期検診にてお口の状態を健康に保つことが大切です。
どんなに綺麗にしていても、先ほどの事例のようにインプラント体が破折するなどトラブルが起きてしまうことはあります。
定期検診に来ていただくと早期発見早期治療をすることで侵襲が少ない治療で再治療できます。
まとめ
インプラント治療を含め歯科治療では患者様と歯科医院のスタッフみんなが同じ治療目標にむっかていくことが大切になります。
患者様が安心して治療を受けていただけるようスタッフ一同これからも精進していきます。
気になることがあればいつでも当医院へご相談ください。