2023.10.16
インプラント治療に向いている人と向かない人の特徴
こんにちは。
蔵元歯科医院の蔵元です。
インプラント治療に向いている人、向かない人というテーマでお話しさせて頂きます。
インプラント治療に向いている人の特徴
十分な骨密度とボリュームの人
インプラント治療にはしっかりとした骨のサポートが必要です。インプラント治療はインプラント体を歯を失ってしまった部位の骨の中に埋めていきます。歯を抜いてからしっかりとした骨がある場合は骨の再生手術をする必要なく低侵襲でインプラント体を骨に埋めることができます。
健康な歯ぐきの人
歯ぐきの状態も重要です。インプラント治療では被せ物はインプラント体から歯肉を貫通して出てきます。歯周病治療を行わないままインプラント治療を行うと歯肉の炎症が起こってしまいインプラントも歯周病のような状態になります。そのためしっかり歯周病治療し、適切な歯磨きができる状態が望ましいです。
全身状態に問題のない人
インプラント治療は外科手術であり、全身状態に問題がないことが要求されます。インプラント治療は抜歯などと同じように外科処置を伴う治療となるので、重篤な疾患を抱えている方は全身状態が改善した後にインプラント治療を開始する場合があります。
残っている歯を削りたくない人
歯を失ってしまい無くなった部位に歯を入れるために、両脇の歯を削って被せ物で歯を作るブリッジという方法があります。
この方法の場合両脇の健康な歯を削らなくてはならず土台の歯の寿命を短くしてしまう場合があります。それを避けるためにはインプラント治療を選択します。
入れ歯を使いたくない人・合わなかった人
歯を失ってしまい無くなった部位に歯を入れるために、周りの歯に金具をかけて人工の歯を入れる入れ歯という方法があります。
この方法の場合、金具のかかる歯に負担がかかったり、異物感、金具が前歯にかかる場合には審美的な問題が出ることがあります。ブリッジと同様このようことを避けるためにはインプラント治療を選択します。
インプラント治療に向かない人の特徴
不十分な骨量の人
骨量が不足している場合、インプラント治療は難しいことがあります。先ほど説明したようにインプラント体は骨の中に埋め込みます。その際インプラント体を埋める骨か少ない場合は、骨の再生手術が必要となります。治療期間が長くなってしまいますが、再生手術を行えば多くの場合インプラント治療が可能となります。
重篤な健康問題の人
一部の健康問題を抱えている場合、インプラント治療は適さないことがあります。コントロールが不十分な糖尿病や高血圧、骨粗鬆症の治療中の方は手術ができない場合があります。かかりつけの先生や当院の口腔外科の先生と相談して慎重に進めていかなければなりません。
喫煙習慣のある人
喫煙はインプラント治療に向かない特徴の1つです。喫煙があると再生手術等を行った際治りが悪く、良い結果が出なかったり、治療後に歯周病になりやすかったりするので注意が必要です。
年齢による適応度
若年層への適用
若年者の方のインプラント治療は場合によってはできない場合があります。体が成長途中の場合にはある程度成長が緩やかになってくるのを待って治療を行います。
高齢者への注意点
高齢者の方のインプラント治療は、全身的に問題がなければ年齢制限なく治療を行うことができます。
まとめ
インプラント治療は多くの方に適応できる治療となります。歯がなくなったときにインプラント治療、ブリッジ、入れ歯どの方法で治療をするか悩まれる方が多いと思います。どの治療も利点欠点があります。当院では患者さんに1番合う治療を選択して頂きたいと思っています。どの治療を選択するか迷っている方はご相談ください。