2023.11.10
歯科衛生士が教えるフッ素の虫歯予防以外の効果について
こんにちは。
歯科衛生士の蔵元です。
フッ素は虫歯予防に効果があることは、多くの方がご存じだと思います。
しかし、フッ素のその他の予防効果については知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、フッ素の効果について説明したいと思います。
フッ素には大きく分けて3つの効果があります。
歯質強化
歯の成分にはリン酸カルシウムでハイドロキシアパタイトといわれる結晶を作っています。
この結晶は酸に弱く崩れやすいのですが、ここにフッ素がやってくると安定した結晶(フルオロアパタイト)になり、歯質が強化され、虫歯になりにくくなります。
再石灰化の促進
歯は酸により溶けます。
その溶けた歯質を戻そうとすることを再石灰化といいます。
フッ素はその再石灰化を手助けしてくれます。
なので、小さな初期虫歯なら再石灰化によって修復することができます。
酸生産の抑制
歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中に潜んでいる虫歯原因菌の働きを弱め、酸が生産されるのを抑えます。
まとめ
これらの効果があるためフッ素配合の歯磨き粉を医院ではおすすめしています。
しかしフッ素にも限界があるため、使用しているから虫歯にならないわけではないので、使用しつつ、定期的な歯科医院でのメンテナンスをしにご来院ください。