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2026.01.09

蕨市の妊婦さんへ。妊娠中の口内変化と歯周病リスクを歯科衛生士が分かりやすく解説

蕨市の歯医者、蔵元歯科医院・衛生士の蔵元です。

今回は妊娠による口腔内の変化について説明したいと思います。

妊娠すると、唾液の分泌に変化が現れます。また、妊娠初期には半数以上の方に‘つわり‘が起き、嘔吐をともなう‘つわり‘や食べ物の好みの変化により、歯の表面が弱くなることもあります。さらに、歯茎が腫れたり、出血しやすくなったり、歯茎に問題を起こしやすくなります。

妊婦さんは、唾液の分泌量が減って口の中がネバネバすると感じる方がいる一方で、唾液の分泌が多すぎて気持ち悪くなる方もいます。また、お口の中の環境を整えている唾液の働きが低下するため口の中にプラーク(虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊)が停滞し、虫歯が発症・進行しやすくなります。さらに、免疫力が低下することから、口内炎や口角びらん(炎症)なども起こしやすくなります。

 

女性ホルモンの増加で歯周病のリスクが上がる

妊娠すると、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の血清濃度の上昇に伴い、唾液や歯茎の溝から出てくる組織液(歯肉溝浸出液)の中における女性ホルモンの濃度も上昇し、種類によっては妊娠していないときの10~1000倍にも増えます。歯周病菌は女性ホルモンを栄養とするので、女性ホルモンが増加すると歯周病菌も増殖します。ですから、「妊娠関連性歯肉炎」などが起こりやすくなるのです。

血流の増加も炎症を引き起こす一因です。

プロゲステロンが、細い血管を拡張して浮腫を生じさせたり、抹梢血管の抵抗性を弱める物質がつくられるのを促進することで体の組織の血流が増加するため、歯茎の腫脹や出血が起こりやすくなると考えられています。「妊娠関連性歯肉炎」は、ほとんどが歯と歯の間の炎症を中心とする歯肉炎で、ブラッシングとプラークコントロールで改善できます。

妊婦の1~5%に「妊娠性エプーリス」が生じます。

エプーリスとはお口の中の粘膜部分的に生じる良性のしこりのようなもののことです。妊娠期に発症したものが「妊娠性エプーリス」とよばれ、妊婦の1~5%以上に生じると言われています。女性ホルモンの増加によって歯茎のコラーゲンが増加したものと考えられています。「妊娠性エプーリス」は上の前歯に現れることが多く、血管成分の多い「血管腫生エプーリス」や「肉芽腫性エプーリス」の割合が高い傾向にあります。

 

歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高める

歯周病にかかっている妊婦さんは、かかっていない妊婦さんに比べ、早産や低体重児出産のリスクが5~7倍に膨らむといわれています。母子健康手帳の「妊娠中と産後の歯の状態」にも、「歯周病は早産等の原因となることがあるので注意しましょう」と明記されています。妊婦中の歯周病は赤ちゃんにも影響することを知っておきましょう。

歯周病の炎症があると、子宮を収縮させる作用がある物質(PGE2〔プロスタグランジンE2〕、炎症性サイトカイン)の血中濃度が高まります。特に、PGE2は、陣痛促進剤として使われるほど子宮収縮作用が強いため、歯周病が重症化すると早産や低体重児出産の可能性が高くなるのです。しかしながら、妊娠中でも徹底的に歯周病の治療をすれば、必ず炎症を最小限に抑えることができますし、これらのリスクを軽減できることも知られています。ぜひご一緒に、できることから始めていきましょう。

 

妊娠中のお口のケアについて

妊娠すると、食生活が不規則になって口腔内環境が悪化しがちなうえ、唾液の変化、体調の変化、つわりなどで、いつも通りのブラッシングができにくいものです。そんなときは、無理をせず、できる範囲でお口のケアに努めましょう。ブラッシングは気分のよい時にササっと行えるように、洗面所だけでなく、リビングやキッチンなど目につく場所に自分用の歯ブラシをおき、できそうなときに磨くというのもおすすめです。自分でできない時は、歯科医院でクリーニングするだけでも、何もしないよりはお口の中を清潔に保つことができます。

キシリトールガムやタブレットも、どのタイミングでもよいので、摂取することで、プラークの粘着性を弱めたり、唾液の分泌が増えて、歯の再石灰化を促進する効果などが期待できます。食後すぐに水で強めにブクブクうがいをするだけでも、食べかすを取り除く効果があります。気分がすぐれないときは、小児用の歯ブラシやワンタフトブラシなど小さめの歯ブラシを使うのも一案です。

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はおらず、っまわりの大人の唾液を通して伝播することがわかっています。世界的にみても、もっとも身近な母親からの感染が一番多いので、赤ちゃんのためにも、あらかじめお母さんのお口の中の虫歯菌を減らしておくことが大切です。

 

つわりで歯磨きができない…」と悩んでいませんか?

妊娠中はお口の変化が激しく、ご自身でのケアだけでは限界があるのも当然です。

「磨けていないから怒られるかも…」と心配せず、ぜひリラックスしてお越しください。

蔵元歯科医院では、体調に合わせ、無理のない範囲でのクリーニングをご提案しています。

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