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2025.01.17

虫歯と虫歯予防について

明けましておめでとうございます。衛生士の蔵元です。

皆さんお正月は美味しい物をたくさん召し上がりましたか?

食べた後はしっかり歯を磨きましょうね。今回は虫歯についてお話したいと思います。

 

歯の表面についた歯垢はプラークといい、おびただしい数の細菌が集まってできたものです。プラーク中の虫歯菌は、砂糖などの炭水化物を分解して酸をつくります。この酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出し、穴が開いてできるのが虫歯です。

 

歯の表面についたプラークの中の虫歯菌は、砂糖などの炭水化物を分解して酸を作ります。この酸によってプラークの中、つまり歯の表面は酸性になり、カルシウムが溶け出します。これを「脱灰」といいます。酸は唾液の作用によって中和され、再びカルシウムが歯の表面に戻ります。これを「再石灰化」といいます。歯の表面では、つねにこの脱灰と再石灰化が繰り返しされています。頻繁に砂糖などを摂り続けていると脱灰化が進み、歯の表面が柔らかくなり、最後には穴が開いて虫歯ができます。虫歯菌は常在菌といって誰のお口の中にも存在しています。ただ、虫歯菌がいればすぐに虫歯になるというわけではありません。虫歯菌のえさとなる砂糖や炭水化物があって、時間が経過することで初めて虫歯ができます。しかし、歯の表面がフッ化物(フッ素)で強化されていたり、唾液の酸を中和する能力が高かったりすれば、虫歯の発症は防げます。このように、虫歯はたくさんの要因が影響して発症するのです。

 

 

虫歯リスクは人により異なります

風邪をひきやすい人は、マスクをしたりうがいをしたりと、一般の人よりも予防を心がけます。虫歯も病気なので、たとえ同じ食事、同じ生活習慣をしていても、なりやすい人、なりにくい人がいます。虫歯になりやすいタイプの人は、一般の人よりも予防に力を入れなければなりません。

 

 

虫歯は予防できます

虫歯菌の餌となる砂糖などを減らすこと、ブラッシング(歯磨き)で虫歯菌を減らすこと、フッ化物を使用して歯を強くすること。虫歯の基本的な予防法はこの3つがポイントです。具体的には、間食の回数を減らした規則正しい食生活と、1日2~3回の、食後と寝る前のフッ化物入り歯磨き剤を使ったブラッシングを心がけましょう。

虫歯菌のえさとなる砂糖などを減らすには摂取量を減らすことも大切ですが、飲食の回数や、お口の中に残りにくいものを選ぶなどの配慮も必要です。スポーツドリンクや缶コーヒー、果物などに含まれる糖分にも注意してください。

ブラッシングでは、丁寧に磨くのに加え、フッ化物を使用しましょう。フッ化物は歯質を強くするだけでなく、再石灰化を促進します。フッ化物がお口の中に長く残っているほど再石灰化は促進されます。ですから、できるだけフッ化物をお口の中に残すようにするため、ブラッシングの後はお口をゆすがないようにするか、ごく少量の水で1回だけゆすぐようにします。

 

 

規則正しい食生活で予防しましょう

食生活から虫歯のリスクを改善するポイントは、「砂糖の量」「飲食回数」「時間」「何を食べるか」の4つです。まずは間食の回数を減らしましょう。どうしても減らせない場合はキシリトールなどの代用糖を使ったノンシガーのお菓子にしましょう。

次に規則正しい食生活にしましょう。ダラダラ食いは避け、食べる・食べないのオンオフをしっかり切り替えましょう。おやつはキャラメルよりチョコを選ぶ、キャンディーは噛んで食べるなど、お口の中から早くなくなるものを選びます。スナック菓子のような甘くないけれどお口の中に残りやすいものには要注意。果物やスポーツドリンク、野菜ジュース、缶コーヒーなどには、意外に糖分が含まれていることがありますので気を付けましょう。

 

 

フッ化物を効果的に使い予防しましょう

食事した後のお皿は時間が経つと汚れが落ちにくくなります。ブラッシングも同じで、食事をしたらすぐに行いましょう。また、手荒れがひどい人は、お皿を洗った後にハンドクリームを使って手を保護します。それと同じように、虫歯ができやすい人は、フッ化物入り歯磨き剤を使ってブラッシングした後は、お口をゆすぐ回数を少なくして、あえてフッ化物をお口の中に残すようにしましょう。そうすれば、フッ化物が細菌から歯を保護してくれます。

 

 

根面虫歯は治療が困難です

歯の根っこ(歯根)の部分は、健康な状態では歯茎に包まれていますが、歯周病などにより歯茎が下がると、むき出しになってしまいます。歯の根は、歯の上部のように硬いエナメル質の層で覆われていません。ですから、虫歯菌の酸の影響を受けやすく、一度虫歯になると治療も難しいのです。

 

歯を守るために自宅でできることを行うのも大切ですね。できることから始めてみてくださいね。

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