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2026.08.03

子どもの歯や口の病気|保護者が知っておきたい症状・原因・受診の目安

蕨市の歯医者、蔵元歯科医院・歯科衛生士の蔵元です。

お子さまのお口の中を見たときに、「舌に傷ができている」「歯ぐきが膨らんでいる」「白いものが付着している」といった変化に気づき、不安になったことはありませんか?

子どものお口には、成長とともに自然に改善するものがある一方で、早めの受診が必要な病気もあります。

今回は、保護者の方に知っていただきたい、子どもの歯やお口にみられる代表的な病気についてご紹介します。

 

①リガフェーデ病

原因

生まれてすぐ、あるいは生後間もなく生えてくる「先天歯」や「新生歯」が原因で、下の裏側(舌下面)に傷や潰瘍ができる病気です。

主な症状

下あごの前歯の刺激によって、舌下部にさまざまな褥瘡性の潰瘍ができるため、乳幼児では授乳量の減少や摂食困難がみられることが多い。

対応

下あごの前歯の刺激を取り除くことが第一選択となるため、歯科医院を受診し、前歯の鋭端を削ってもらうかあるいは研磨してもらいましょう。

 

②ヘルペス性歯肉口内炎

原因

乳幼児(0~3歳)によくみられ、単純性ヘルペスによる感染症でおこります。

主な症状

前駆症状として、不機嫌、発熱、扁桃痛が2~3日続いた後、高熱とともに、口腔粘膜や舌に小水疱ができ、すぐに壊れ、びらんとなり、疼痛や流てい(よだれ)がみられます。歯肉は腫れ上がり、口臭がみられることがあります。

対応

2~6週間で治るので、基本的には口の中を清潔に保つことが重要です。歯肉が腫れているため、汚れによる歯肉炎と間違えて歯磨きをしすぎると、症状を悪化させることになるため、注意が必要です。

 

③口角炎(口角びらん)

原因

乳幼児(0~6歳)にみられ、直接的な原因は流ていによる細菌感染であるが、その誘因としては高熱性疾患やビタミンB2の欠乏があげられます。

主な症状

口角部の皮膚から粘膜にかけて発赤し、やがて亀裂を生じ、表面は痂皮を形成する。口を開いたときに疼痛を生じます。

対応

びらん部に抗菌薬入りの軟膏を塗布することで、2~3週間で治癒します。

 

④上唇小帯付着位置異常

原因

幼児(3~6歳)によくみられ、出生時には上唇の小帯は高位にあるが、発育に伴いしだいに退縮し、付着位置が変化するが、この退縮が正常に行われないことが原因。

主な症状

乳歯列完成時においても、上唇の小帯が高位にあり肥厚しているときは、正中離開がみられます。

対応

口唇を上方に持ち上げて引っ張るようにすると、小帯の付着している部分が白く変色するので、確認は容易にできます。多くの場合、増齢に伴い位置が変化するので、永久歯の前歯部が交換するまでは経過観察します。

 

⑤舌小帯短縮症

原因

3~6歳によくみられ、舌および小帯の発育の不調和により起こります。

主な症状

小帯が太く短く、舌が動かしにくくなります。短縮症の診断は、舌を前方に伸ばしたときに舌の先がくびれてハート型、いわゆる分葉舌になるかどうかが決め手になります。

対応

乳児および幼児期前半では、授乳障害の有無により対応が異なります。授乳障害がない場合は、発音が完成する5歳ごろまで様子をみていき、就学前後で舌小帯伸展術を行うこともあります。

 

⑥萌出性嚢胞

原因

幼児(1~2歳)によくみられ、乳歯が生えてくる直前の歯肉の中で、歯の周囲に組織液や血液が貯留した場合に起きます。

主な症状

限局的で波動性(押すとぶよぶよする)があり、痛みを伴わない膨らみで、まれに二次的感染により痛みを訴えることがあります。

対応

機械的な刺激による出血から膨らみが青紫色になることが多く、その場合は萌出性血種と呼びます。歯が生えることで自然治癒するので、経過観察とします。

 

⑦歯肉嚢胞(上皮真珠)

原因

乳児(0~1歳)によくみられ、歯がつくられる過程で吸収されずに残った歯堤(歯のへその緒のようなもの)が角化して起きます。

主な症状

乳歯萌出前の歯肉に1個または数個みられる腫瘤で、内容物には粘性の液状物質が含まれるため、嚢胞とよばれています。前歯や奥歯の歯肉にみられるが、とくに上あごの前歯によくみられます。

対応

自然に消失するので、経過観察とします。

 

⑧粘液嚢胞

原因

幼児~学童(3~12歳)によくみられ、口腔の粘膜を良く咬んだり、傷つけたり、炎症などによる小唾液腺の流出障害で起きます。

主な症状

粘膜下の小唾液腺が障害を受けるため、唾液が組織内に溜まってしまい、半球型の膨らみがみられます。

対応

再発を繰り返すことが多く、基本的には原因となる小唾液腺とともに摘出術を行います。しかし、いきなり摘出術ではなく、嚢胞の大きさや年齢などを考慮し、判断します。

 

⑨歯肉膿瘍

原因

幼児(3~6歳)によくにられ、虫歯や外傷により、歯の神経が死んでしまうことで、歯の根の先に膿がたまることによって起こります。

主な症状

幼児では歯を支える骨(歯槽骨)が軟らかいため、たまった膿は骨の中を通り抜け、歯肉に達しやすい米粒大の膨らみ、あるいは広い範囲にわたり歯肉に膿がたまることがあります。

対応

歯磨きのときや日常生活のなかで、膿の膨らみに気づくように心がけることが大切で、早期に対応すれば、予後がよいと言われています。原因となる歯の根の治療が必要な疾患です。

 

⑩口腔カンジダ症(鵞口瘡)

原因

主に乳幼児(0~1歳)によくにられ、乳児下痢症、発熱、抗菌薬やステロイドの長期服用などによる体力消耗と抵抗力の低下が誘因となり、口腔常在菌の真菌であるカンジダルビカンスに感染しておこります。

主な症状

初期は舌や頬粘膜に栗粒大の白色の斑点がみられ、しだいに癒合して偽膜性の大きな白斑となります。

対応

口腔を清潔に保ち、体力の回復をはかることが大切です。重症のときは専門家を受診し、抗真菌薬を処方してもらいましょう。

 

⑪エナメル質形成不全

原因

乳幼児から学童(0~12歳)によくにられ、エナメル質をつくるもとになる細胞の障害により、歯のエナメル質に障害がみられる遺伝性の疾患です。

主な症状

乳歯と永久歯のエナメル質だけに症状がみられます。エナメル質の表面が粗造になるタイプや、石灰化が悪いため歯がくすんでみえるタイプに大別されます。

対応

エナメル質が粗造なタイプでは、知覚過敏や歯の着色による審美障害が見られることがある為、歯科医院を定期的に受診しましょう。

石灰化が悪いタイプでは、口腔衛生状態が不良な場合に、虫歯になりやすいので、歯磨きを中心とした口腔ケアが大切です。

 

子どものお口の変化に気づいたらご相談ください

子どものお口にできる膨らみや白い斑点の中には、成長とともに自然に消失するものもあります。

一方で、見た目だけでは病気の種類を判断できないこともあり、むし歯や感染症が原因となっている場合には、早めの治療が必要です。

蔵元歯科医院では、お子さまの年齢や成長、症状に合わせて、お口の状態を確認しています。

蕨市でお子さまの歯やお口について気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※本記事は一般的な情報をお伝えするものであり、診断や治療方法はお子さまの症状によって異なります。

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